症例紹介
舌のできもの レーザー治療
55歳 女性
かなり前から 舌の先にできものが出来ていて、前歯でガリガリ噛んでいたとのことです。
口の中の粘膜には小唾液腺という、唾液(粘液)を作り、粘膜を保護する器官があります。これら唾液腺のパイプがふさがってしまい、唾液がうまく出ていかず、隙間に漏れだした粘液が貯まってくると、粘膜が盛り上がったように見えます。これを粘液のう胞といいます。
若い年齢でよく発生し、下くちびるの内側や舌の裏によくみられます。一般的に痛みはありません。原因の多くは誤って下くちびるやほほを噛んだり、歯ブラシやかたい食べ物などで口の中を傷つけたりしてできます。思い当たる場合は粘膜を傷つけないように気をつけてください。
大きさは直径 1cm 程度にまで大きくなります。つぶれて小さくなることもありますが、表面の傷が治るとまた唾液が貯まり、腫脹を繰り返すことがあります。腫脹部に歯が当たりやすい方はその傾向が特に強いようです。
また、小さなお子さんは気にして常に触ったり、噛んだりして、なかなか小さくならないことがよくあります。何度も腫脹消退を繰り返すと、粘膜と唾液を貯留している組織がくっつき、以前より固く大きくなる場合もあります。
切除を勧めたところ、最初は怖がっていました。
その後、4ヶ月かけて全顎的な治療をしていく内に 信頼関係も築けたのか、患者さん自ら切除を希望されました。
炭酸ガスレーザーによる粘液のう胞切除術を行いました。
麻酔も少量で縫合もなし、出血もほとんど無し。
治療前と治療後2ヶ月です。
保険内治療。
宇部市山門の歯医者なら ばん歯科クリニック
気軽にご相談ください。 tel 0836(37)2355